クコの実の副作用は?– 副作用と注意点 –

このページでは、クコの実(ゴジベリー)の副作用と注意点を説明しています。

滋養強壮効果やアンチエイジング効果など、様々な嬉しい効果がある「クコの実」。

毎日の食事に取り入れるだけで、これらの効果が期待できると注目を浴びています。

しかしそんなクコの実、毎日身体の中に取り入れるなら「副作用」が心配になりますよね。

この記事では、クコの実の副作用や注意した方が良い人、その他の注意点まで詳しく解説します。

クコの実は基本的には副作用は少なく安全な食品です。

下記に当てはまる方は注意が必要です。

  • 妊婦の方
  • 薬を服用している方
  • アレルギーがある方

クコの実の副作用とは

一般的に副作用の少ないといわれているクコの実ですが、場合によっては副作用が出る場合があります。

ここでは、クコの実を摂取することによって出る可能性がある副作用について、7つの場合に分けて紹介します。

クコの実の7つの副作用

  • 生理への副作用
  • 妊娠中の副作用
  • 消化器官への副作用
  • 薬との相互作用による副作用
  • アレルギーへの副作用
  • 血圧や血糖値への副作用
  • 食べ合わせによる副作用

それぞれの副作用について、解説します。

生理への副作用

食べ過ぎで生理周期が乱れてしまう可能性があります

クコの実を摂取しすぎると、生理周期が乱れてしまう可能性があります。ただし生理周期はストレスや生活習慣によっても乱れてしまうため、一概にクコの実を摂取したことが原因とは断定しにくいです。

妊娠中の副作用

クコの実を摂取することで、早産のリスクが高まる可能性があります。クコの実に限らず、妊娠中はいつもと違う食事や強い要素を持つ食材は、避けた方が無難かもしれません。

消化器官への副作用

クコの実を食べることで、下痢を引き起こしてしまう可能性があります。

クコの実はナス科の植物です。ナスは身体を冷やす作用があり、ナス科のクコの実を食べることで身体が冷えて下痢になってしまうことがあります。

薬との相互作用による副作用

クコの実はビタミンK拮抗薬である「ワルファリン」と相互作用を引き起こすとされています。

ワルファリン入りの薬を飲んでいる場合、クコの実を食べないように気を付けなければなりません。

アレルギーへの副作用

クコの実に対するアレルギーがある場合、クコの実によって副作用が引き起こされます。

湿疹や身体のかゆみ、重篤な場合呼吸困難などのアレルギー症状がでるかもしれません。

血圧や血糖値への副作用

クコの実には、血圧や血糖値を下げる効果があります。

クコの実を大量摂取することで、低血圧や低血糖状態になってしまう可能性があるため、注意が必要です。

食べ合わせによる副作用

漢方学によると、クコの実はカニとの食べ合わせが悪いとされています。

お腹の弱い人がカニとクコの実を同時に摂取すると、お腹の調子を崩す可能性があるため気を付けて下さい。

クコの実の摂取に注意が必要な方とは

先ほど紹介したクコの実の副作用を元に、クコの実の摂取にあたって注意が必要な人を紹介します。

心当たりがある方は身体の調子を見ながらクコの実を食べるか、クコの実の摂取を控えるようにしてください。

妊娠中・授乳中の方

東洋医学に基づく食事を紹介する「東方栄養新書(梁 晨千鶴著)」によると、クコの実は妊娠中の方でも食べて大丈夫とされています。

しかし西洋医学においては、妊娠中・授乳中の方に対するクコの実の安全性は確認されていません。早産のきっかけになるかもしれないとの意見もあるため、クコの実摂取に当たっては、かかりつけのお医者さんに相談することをおすすめします。

お腹が弱い方

先述しましたが、クコの実を食べることで下痢を引き起こす方がいます。

普段からお腹の調子が悪い、お腹を下しがちだ、そんな方はクコの実の摂取を控えた方が良いかもしれません。もしお腹が弱い方がクコの実を食べる場合は、少量からはじめて徐々に量を増やしていくようにしましょう。

薬を服用している方

「ワルファリン」に限らず何か薬を服用している場合、クコの実と相互作用を引き起こさないか確認する方が安全です。

薬を処方しているお医者さんにクコの実を食べても良いか確認してから、クコの実を日常に取り入れることをおすすめします。

血栓が出来て脳梗塞や心筋梗塞の可能性がある基礎疾患をお持ちの人は、血液が固まるのを防ぐ目的でワーファリンを飲んでいる人もいると思います。

ビタミンKが多い納豆を食べると効き目が出にくくなるので食べないようにしてくださいという注意を受けていると思いますが、クコの実もビタミンKが割合的に多く含まれています。

納豆と同様にクコの実も摂取を控えた方が良い食品となりますので、ワーファリン(血液がサラサラになるお薬)を飲んでいるという方は、クコの実の摂取を控えるようにしてください。

薬の効きが悪くなってしまう可能性があります。

アレルギーがある方

食材に対するアレルギーがある方は、クコの実を食べる前にアレルギーの有無を確認しておくと安心です。

特に同じナス科の食材にアレルギーがあれば、より一層注意した方が良いかもしれません。

低血圧の方

クコの実には血圧を下げる作用があります。

元々低血圧の方は、摂取を控えるもしくは摂取しすぎないことをおすすめします。

低血圧の症状がでると、立ち眩みやめまいが起こります。

それらの症状が出た場合はクコの実の摂取を控え、1度病院に行った方が良いかもしれません。

低血糖の方

クコの実には血糖値を下げる働きもあります。低血糖状態になると脱力感や疲労感が身体を襲います。

そのため、元々低血糖気味の方はクコの実の食べすぎに注意が必要です。

クコの実のその他の注意点

クコの実の摂取に注意が必要な方以外でも、クコの実を食べる際に2つの注意点があります。

  • 体調に変化があったら一旦食べるの止める
  • 食べすぎに注意

2つの注意点について紹介します。

体調に変化があったら一旦食べるの止める

クコの実を食べたことにより何か体調に悪い変化があった場合、一旦食べるのを止めることをおすすめします。

もしクコの実を控えても体調が悪いままなら、他の原因があるかもしれないので一度お医者さんに行ってみる方が良いかもしれません。

食べすぎに注意

いくらクコの実が身体に良いからといって、食べすぎては逆に健康を害する可能性があります。

乾燥クコの実100g当たりに含まれる糖質は「64.1g」で、そのカロリーは「349kcal」です。低糖質・低カロリーで知られる鶏むね肉の、100g当たりに含まれる糖質は「0.1g」で、カロリーは「113kcl」となっています。

このことから分かるように、クコの実は一般的な食材に比べると「高糖質・高カロリー」に分類されます。

そのため、食べすぎると肥満や糖尿病の原因となってしまう可能性があるのです。

クコの実の1日の摂取量は「10g~20g」と言われています。

あくまで一般的な量のため、最初は少量から取り入れてみて、様子を見つつ量を増やすと良いでしょう。

クコの実の副作用まとめ

クコの実は基本的には副作用は少なく安全な食品です。

下記に当てはまる方は注意が必要です。

  • 妊婦の方
  • 薬を服用している方
  • アレルギーがある方

クコの実の副作用まとめ

  • 生理への副作用
  • 妊娠中の副作用
  • 消化器官への副作用
  • 薬との相互作用による副作用
  • アレルギーへの副作用
  • 血圧や血糖値への副作用
  • 食べ合わせによる副作用

クコの実は、一般的に副作用が少なく安心な食材と言われています。しかし、妊娠中の方や薬を服用している方、アレルギーがある方には副作用を引き起こす可能性があります。また、心配なことがあれば、かかりつけの医者に相談してから食べると安心です。

また、特に心配事がない方でも「食べすぎ」には気を付ける必要があります。

肥満や糖尿病、低血圧・低血糖状態に陥る可能性があるためです。

クコの実のおすすめの摂取量は「1日10g~20g」です。摂取量を守って、無理なく毎日の食事に取り入れてみて下さい。

クコの実は目にも良いし体にも良い、という事で、毎日少しずつ食べる習慣をつけているという人もいると思います。

少量ずつを食べる分には問題ないのですが、食べ過ぎる事で副作用ってあるの?と心配になった時に参考にしてみてください。

参考:日本食品標準成分表 2020年版(八訂)