中国産クコの実の危険性とは

中国産クコの実の危険性
クコの実の中国産は危険ですか?

国内で流通しているクコの実の場合は中国産でも危険性は低いと考えられますが商品次第なところが大きいです。

クコの実は日本でも簡単に手に入りますが、選ぶときに一つ気になるのは「産地」ではないでしょうか。

現在日本の市場に出回るクコの実は「中国産」がほとんどです。しかし農薬や公害問題から、中国産の食材に不安や疑問を抱いている方も多いと思います。

この記事では、中国産のクコの実は危険なのか、様々な観点から紹介します。

中国産クコの実の危険性まとめ

  • 中国産が危険というわけではなく商品による
  • 無農薬やオーガニック、無添加など安全性の高い商品もある
  • 中国寧夏産のクコの実は高級として有名
  • 販売業者が信用できるかも重要
目次

クコの実の一大産地は中国

クコの実を購入して表示を製品表示を見てみると、原産国や原産地が中国になっているものが多いと思います。

中国の中でも寧夏イスラム自治区と呼ばれる場所がクコの実の一大産地として知られています。

甘粛省やチベット産のものもありますが、寧夏産の製品が多く流通しています。

寧夏産は高級品です

一般的にクコの実の生産地は河北省や山西省などがあります。

河北省や山西省産はLycium Chinenseという種類なのですが、寧夏産のクコはLycium Barbarumと呼ばれる種類になります。粒も大きい種類というだけでなく品質にもこだわっており、高値で取引されている高級品です。

中国のクコの実は危険?

中国産のクコの実は、危険なものも危険ではないものもあります。

ここでは、中国のクコの実について以下の3観点から検証し、中国産のクコの実の実態について解説します。

  • 農薬について
  • 添加物について
  • 安全性

農薬について

中国にはオーガニックや無農薬にこだわっている農家さんもいます

「中国産の農作物には多くの農薬が使われている」このようなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

実際に「厚生労働省」が発表する「輸入時における輸入食品違反事例」を見ると「中華人民共和国」の文字がいくつか見られます。「プロメトリン」という除草剤の一種が、ニラから基準値以上検出された例もあるようです。

しかし、いくつか違反事例があるからといって全ての中国産の農作物に、基準値以上の農薬が使われているとは限りません。中には無農薬やオーガニックで、品質にこだわる中国の農家もいます。

オーガニック有機農業研究所「FiBL」が発表したレポートによると、2017年の中国のオーガニック農園の面積は「世界第3位」となっています。

このように、中国産でも農薬についての取り組みが、一概に悪いとは言えない状況です。

添加物について

「中国産の食材は添加物まみれ」このイメージを持つ方も、多いのではないでしょうか。

「厚生労働省」が発表する「輸入時における輸入食品違反事例」を見ると「中華人民共和国」産の食材に「アフラトキシン」が付いていたとされる事例がいくつか見受けられます。このアフラトキシンとはカビの1種で、食品および添加物について定めた「食品衛生法」の第6条に抵触する物質です。

しかしこの事例は膨大な中国から輸入される食材の中の、わずか一握りに検知されたものです。そのため、農薬と同じく全ての中国産のクコの実が添加物まみれという訳ではありません。

安全性

中国産クコの実の安全性について、これは「商品による」という結論になります。

日本としても「食品衛生法」を整えて、輸入食材の安全性の担保に勤めています。しかし、中には検査をすり抜け、日本の安全基準を満たさない食材も出回ってしまっているのも確かです。

その「安全基準を満たさない食材」にクコの実が含まれるかどうかは、私たちが知ることはできません。

2008年6月に厚生労働省により「輸入加工食品の自主管理に関する指針」が発表されました。この中で食品輸入事業者に「自らの責任において輸入食品等の安全性を確保する」ことを促しています。

そのため、信頼のおける輸入食品業者が仕入れたクコの実は「安全性が高い」可能性が高いともいえるかもしれません。

中国産以外のクコの実の危険性

中国産以外のクコの実の危険性についても、商品によって変わってしまいます。

ここでは日本産のクコの実を実例に挙げて、以下の3つの観点から日本産クコの実の危険性について解説します。

  • 農薬について
  • 添加物について
  • 安全性

農薬について

日本産のクコの実であれば農薬を使用していない、とは限りません。

国内の主要な農薬製造業者を中心として組織された「農薬工業会」によると、日本では果樹類など農薬使用量が多い作物の栽培割合が高いそうです。これは日本は温暖で湿潤な気候のため、病害虫が発生しやすい条件下にあることが理由とされています。

そのため、日本産のクコの実でも農薬を使用している場合が十分にあります。

添加物について

日本では農作物に添加物を使用することがあるようですが、それは安全には害を及ぼさない範囲の様です。そのため、日本産のクコの実も、添加物に関しては「安心」といえるのではないでしょうか。

「東京都福祉保健所」によると、野菜の消毒に食品添加物が用いられることがあるとしています。しかしそれらの食品添加物は、野菜に残らないように使うことを定められているようです。

このことから、最終的には添加物が農作物に付いていることは考えにくいのではないかと予想できます。

安全性

日本産のクコの実は「安全性が高い」といえるのではないでしょうか。

日本の食に対する安全性の基準は高く、明確に「食品衛生法」で農薬や添加物の基準が定められています。

また、独立行政法人の「農畜産業復興機構」によると「世界の食料安全保障指数ランキング」で、日本は第9位にランクインしています。先進国の中でも上位に付ける順位で、日本の食の安全性が伺える結果です。

クコの実の選び方は?

結局クコの実はどのように選べば良いのでしょうか。

ここでは安全を基準とした、クコの実の選び方3つを紹介します。

有機栽培・オーガニック栽培か

農薬に関して不安がある場合「有機栽培」または「オーガニック栽培」のクコの実を購入する事をおすすめします。有機栽培・オーガニック栽培共に、農薬を使用せずにクコの実を育てています。そのため身体に悪い農薬を取り入れないですみます。

中国産・日本産のクコの実共に、農薬不使用の商品は数多く見られます。

添加物不使用か

添加物について不安がある場合「無添加」または「添加物不使用」のクコの実がおすすめです。

添加物を使用していないため余計なものを摂取せず、クコの実だけを身体に取り入れられます。

中国産・日本産のクコの実共に、添加物不使用のクコの実は見つけやすいです。

信頼のおける業者が販売しているか

信頼のおける業者が販売するクコの実であれば、より安心できます。

しっかりとした業者であれば、安全に気を付けて商品を取り扱っているはずです。そのため中国産でも日本産でも、安心してクコの実を購入できます。

なにか起こった際に問い合わせにしっかりと対応してくれるかどうかも、重要なポイントとなっています。

安全面を重視したクコの実も販売されています

今では通信販売などでも手軽にクコの実を購入できるようになっていますね。

よく探してみると、契約農場を持って独自に検査しているメーカーは以下のような品質面での表示をしています。

  • 有機JAS認証
  • 海外有機認証品(無農薬栽培)
  • 米国有機栽培認定(USDA organic)
  • オーガニック認定の取得
  • 有機JAS

そして、産地だけでなく製造工場に関しても国際規格BRC認定工場かどうか確認するのも良いでしょう。

選別・加工・包装・出荷の工程は日本国内の工場で行っているという場合もありますので、原産地、栽培環境や方法、加工、梱包というあたりが見えるクコの実を探して購入するとより安心感があります。

中国のクコの実の危険性まとめ

中国産クコの実の危険性まとめ

  • 中国産が危険というわけではなく商品による
  • 無農薬やオーガニック、無添加など安全性の高い商品もある
  • 中国寧夏産のクコの実は高級として有名
  • 販売業者が信用できるかも重要

中国産のクコの実の危険性は、商品によって変わります。

中国産であっても農薬不使用や添加物不使用のクコの実もあるため、良い商品も悪い商品もあります。しかし中には「食品衛生法」をすり抜けた、安全性に欠ける商品が市場に出回っていることも確かです。

有機栽培や無添加であることを確認すると、良い商品に当たる可能性が高いです。また、信頼のおける業者が仕入れを行っているかも、重要なポイントです。

クコの実を購入する時になるべくお得な量で!と買ってしまいがちですが、品質面も大事。

危険性のある生産環境や加工方法でないかも一緒に確認してみると良いです。

クコの実で品質面が気になるようであれば、上記でご紹介している表示があるかも確認してみてください。

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